さて、タージマハールホテルの宝石に魅了された私は、翌日また同じ店に来ていた。
とりあえず首につけてもらってため息をついていたところに、店の主人が、Vogue7月号を持ってきた。なんで日本の雑誌があるのか聞いてみたところ、Vogue7月号ではインド特集が組まれていたので、店の客が寄付をしたのだという。
最近、日本の女性誌にインドがとても素敵なところであるかのごとく描写されている記事をよく目にする。でも、誤解をしないで欲しい。体調壊す人も多いし、町も清潔とはいえない。雑誌のような天国の世界は、インドの極々一部なのです。
宝石屋を出た後、運転手のおじちゃんと宝石のことで話をしていたら、乗り気になってきて、時間があるならいろいろな店を知ってるので連れていってあげるよとのこと。タージなんて無茶苦茶高いからやめた方がいいよと言われてしまった。
おじちゃん曰く、石の値段は万国共通だけど、インドは研磨にかかる労働力(工賃)が安い。この工賃に対しては値切ることが可能なので、もし私が買うものを決めたら、おじちゃんが値段交渉をしてあげるから携帯で呼んで欲しいとのこと。最初は、インド人のことだから調子いいことばかり言っているのだろうと、本気にしないでいたら、おじちゃんはマジにそう言っていた。「私はお客様を喜ばすことが仕事だと思ってる。ドライバーだけど、遠慮しないで使って欲しい」と。ここまで言われたら、「よろしく御願いします」と言うしかない。
まず、おじちゃんの勧めで連れていってもらった店は、「APSARA INTERNATIONAL」
ここは、宝石専門店ではなくて、雑貨や絨毯等も売られている。店員のお兄ちゃんが、また調子いい人で、しゃべりまくる、しゃべりまくる。日本人女が一人でふらっときたのが、珍しかったのだろう。どんな仕事してるんだとか、家族はどうしてるんだとか、どうでもいい世間話ばかりだ。宝石屋の店員というものは、静かでないといけないと私は思う。
デザインは比較的新しいものが多かった。価格はUSドル表示になっているので、輸出しているのだろう。ファッションペンダントを買う目的であれば、この店はお奨め。タージにはないデザインのものばかりだ。いくつかいいペンダントがあったけど、「石」にはいまひとつ魅力を感じなかった。
さて、次に運転手に連れて行ってもらったところが、石の卸をしている店だ。店の名前は、「ART LAND」。
ここには、たまげました。デジカメ持っていけばよかった。こんなところで、宝石が売られているとは、信じれないほど店構えがみずぼらしい。運転手曰く、普通のインド人はこういうところで宝石を買うのだという。私の隣には、インド人カップルがいた。
ダイヤモンドのネックレスをだしてもらうよう頼んだが、だしてくるもの、だしてくるものが、超インドチックなデザイン。ホワイトゴールドタイプのネックレスは皆無。ただ、この店はオーダーメードで作ることもできるという。トリロジータイプのネックレスだと、6日間でできるとのこと。タージの店と同じグレードの石で作ってもらうとどのくらいの価格になるのか聞いてみたら、タージで15万円程度であったものがこの店では11万円であった。確かに安い。日本から雑誌の切り抜きでも持ってきて作ってもらうといいかもしれない。
さて、時間がなくなってきたところで、今回の宝石屋巡りは終了。運転手が、他にもいくつかいい店があるので、週末に行こうとのこと。ちょうど、先週末に出張予定が1週間伸びそうな気配が濃厚だったので、おじちゃんと約束してしまったんだが、結局明日帰ることとなったので今週末は行けなくなってしまった。
残念だけど、宝石屋巡りパートⅢは来月のお楽しみにとっておこう。おじちゃんに電話しなければ。
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